ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

日本の民家一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点

二川幸夫
 建築関係の世界では二川に撮影されたら一流と言われている。そんなことを聞いたことがあります。あと、建築写真集のGAを手掛けているということ。私としては建築は好きなものの二川幸夫のことはこの程度の知識でした。
 そんな二川幸夫の写真展が汐留パナソニックミュージアムで開かれていたので行ってきました。テーマは二川の初期の作品である「日本の民家」。日本の民家をテーマとした写真は昭和32年~35年の6年間に渡り刊行されたということです。
 早稲田大学在学中に大阪に帰省するおり、建築史の教授から飛騨高山の日下部家の家を観に行くことを勧められたのです。この時はなんと2週間の滞在で二川は夢を見ているようだったと回想しています。これが二川の民家との出会いだと言うことです。飛騨にこんな素晴らしい民家があるのなら他にもあるのではないかという思いで、二川は民家を求めて日本を巡ることになります。
 「民家、農家というのは汚いんですよ。だから見せてくれと言っても、素直に見せてくれないんですよ。それで朝4時に行ってその家の人が出てくるのを待って。そんなのを2、3日繰り返すと、『入って一緒に朝ご飯でも食べよ』なんて言われて撮影を受け入れるそんな感じでした。」

 どの写真も惹きつけるものがありますが特に奈良は天理の集落。これは水田が広がる中に200軒ほど集落があるもの。それから愛媛は宇和島の台風を石垣で守る民家。そして、やはり飛騨高山の日下部家が一番素晴らしいです。一種独特の風格があります。外観も中も圧倒的さがあるのですが押しつけがましさがないのは品格があるからだと思います。溜息しかでません。
 写真展ではありますが、やはり民家とその風景が主役ゆえ凝った構図、撮影はありません。いずれ消えてしまうであろう民家の記録と言った方がよいかもしれません。
「(日本の民家というのは学問としての)建築学とか関係ないんですよ。人間のひとつの知恵です。」

~2013.3.24 パナソニック汐留ミュージアム

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  1. 2013/02/10(日) 11:16:45|
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