ハチャの深層

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ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2013(5/5)

 好きな指揮者は訊かれれば、ピエール・ブーレーズと答えます。もちろん、お気に入りの指揮者はたくさんいますが、ブーレーズはその実績もさることながら、音が違うからです。プーレーズが振ると音がいつも違います。何故だ?

 シュル・アンシーズというDVDをラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンで観る機会を得ました。数百(千)人(?)はいる音楽の専門家を前に講義をしている映像です。ブーレーズ自ら作曲したシュル・アンシーズをステージで演奏させて解説します。構成は3台のピアノ、3台のハープと3つの打楽器。演奏が速くて分かりづらい所はテンポを落としたりします。音楽の専門家ではない私にはわからない個所も多々ありましたがブーレーズの意図はある程度伝わりました。この映像を観たかったのはブーレーズの音が何故、他の指揮者と違うのかが少しでも分かるかもしれないと思ったからです。

 指揮者の表現のタイプとして作曲家の意図、当時の音を再現しようとするタイプ。当時はともかくとして現代、そして指揮者自らの解釈で表現しようとするタイプ。それから、箇所箇所のフレーズ重視。音楽全体の流れ重視。いろいろなタイプの人がいますが、ブーレーズはやはりというか音重視なのだと思いました。スコア通りに厳密に弾くことをまず求めているでしょう。
 ブーレーズの音をネイキッドと表現したことがありますが、それは装飾を感じない裸の剥き出しの音であることを感じたからです。厳密ではない程度に弾くとヴィブラートのように装飾的に聴こえるのでしょう。恐らくは楽団員全員が厳密に弾くと音が違ってくるのでしょう。
 シュル・アンシーズの中でブーレーズがいろんな表現で考え方を伝えようとしていました。伝えるのが難しいものを伝えるのですから難解な表現、曖昧な表現はなかったのです。でもそのなかで「音の軌道」という表現には驚きました。表現がかっこいいというつもりで書いたのではありません。純粋に音を追求していくと軌道が見えてくるのであろうことに思い至ったわけです。

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  1. 2013/05/06(月) 10:19:04|
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