ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

渋谷で会うポーラ美術館印象派コレクション

ポーラ美術館ドガ


箱根にポーラ美術館はあります。ですから渋谷で会うなのです。

モネの睡蓮は素敵だと思います。モネはたくさんの睡蓮の絵を描いていますがやはり横長の大きな作品が好きです。もちろん今回の展覧会には出品はないですがほぼ正方形の薄い靄が掛かった睡蓮も素敵でした。展示替えで無かった太鼓橋の睡蓮よりも私は好みです。良い機会なのでモネの作品を年代を追って観ました。どうも後年の方が印象派の手法が洗練されているようです。もしくは私の好みです。

 今回クールベの波が展示されていました。クールベは波という作品を幾つか描いています。実は中学生の頃観て印象に残ったのがこの作品です。残念ながら当時観た作品は国立西洋美術館にあるものです。でも十分感傷に耽ることになりました。

 さて、今回の一枚はドガのマント家の人々です。バレエの衣装に身を包んだ女の子と晴れの姿を見に付き添う母と子。ドガはパリの日常、それも今まで絵となり得なかったポーズを敢えて絵にしています。そこには動きがあります。例えば絵画用の真正面肖像ポーズには動きがありません。でも日常生活の一連の動作の中の一瞬にはどう見ても動きを感じざるを得ません。今までに無い構図、ポーズを絵にしただけでドガは評価をされたわけではありません。ドガは描かれた人の内面、人間の生々しさをリアリズムではなく印象派の手法で表現しています。リアルすぎると鑑賞者は想像力が乏しくなるのですが印象派の手法は想像力を後押しします。だから鑑賞者は絵の中の人物が次の動作をするかのような錯覚に陥るのではないかと思います。そして、日常の何気ないシーンを構図としているものは、なんだか鑑賞者が覗き見しているかのような感覚に襲われるんです。

 ドガに描かれたパリの住人は絵の中で今も生きているように思います。私がドガに惹かれるのはその辺りでしょうか。


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  1. 2006/02/18(土) 00:00:58|
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