ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

グロリアとテ・デウム(シャルル・デュトワ)

 先週のNHK地デジで放送されていたN響のコンサートの録画番組を週末に観ました。私のお気に入りのシャルル・デュトワ指揮でした。演目はプーランクのグロリアとベルリオーズのテ・デウム。結論から言うと素晴らしいの一言に尽きます。デュトワはN響の名誉音楽監督になってからは大作や大編成の曲を頻繁に取り上げています。この日の両曲ともに合唱が入ります。しかも、テ・デウムは少年少女合唱団もです。
 それにしても、私は初めて聴いたのですがどちらも素晴らしい曲です。こんな素晴らしい曲を聴く機会が少ないとは残念ですが、やはり大編成ゆえ取り上げるのを躊躇するのでしょう。デュトワはだからこそ取り上げるのでしょう。もちろん、大編成をこなす指揮の力量が備わっていることが条件ではあります。
 プーランクのグロリアは厳かな雰囲気を湛える曲です。自身が敬虔なクリスチャンであったとのことで、曲にもそれが表れている気がしました。派手さ、けばけばしさはありません。盛り上がる所も抑制が利いており、品の良さを感じさせます。この曲、もしくはこの日の演奏には最初から最後まである空気感が漂っていました。例えるならマリア様の持つたおやかさ、西洋の古く荘厳な教会内の少し張りつめた神聖な空気感。音、音楽そのものではなく、音が作りだす空気感に酔うような感じです。ソリストの「アーメン」で終わった時はゾクっとしました。
 テ・デウムはグロリアとはやや対照的で何処までも拡がる感じです。たがは無く素直で伸びのびしています。ベルリオーズお得意のスケール感は満載。宗教曲ではあるのですが祝典などのときに演奏されることが多いのはその曲調ゆえでしょう。まあ、とにかく盛り上げます。
 デュトワはいつも良い演奏なのですが、この日は出色の出来。この人はもっと評価されて良いように思います。先月、ペンデレツキの80歳を祝う演奏会で何人かの指揮者が指揮したのですが最後がゲルギエフで、その前がデュトワでした。私はファンなのでN響の今の地位に留まっていて欲しい気もしますが、今だからこそ解き放ってあげた方が良い気もします。素晴らしいもの見せて頂きました。

演奏:2013.12.06 NHKホール
放送:2014.02.23 NHK第1


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  1. 2014/03/02(日) 22:02:27|
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