ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

マンフレッド・ホーネック(読売日響)

 そもそもチャイコフスキーの交響曲第6番を生で聴きたいが故にこのコンサートを選んだのです。前半のショスタコーヴィの9番も悪くないです。ですから初めての指揮者マンフレッド・ホーネックは敢えて予備知識無しで会場に向かうことにしました。

 ショスタコーヴィチの9番の印象はとても良かったです。フォルティシモでも荒れることがありません。統制のとれたというか抑制の利いた音です。もちろん情感のおもむくままタクトを振るような曲ではもちろんありません。無難な感じ、面白みに欠けるというのでもないです。ふとブーレーズの指揮を思い出してしまいました。彼の指揮はスコアに忠実ですが何故か心惹かれるものがありますから。ホーネックもなにが良いのか認識できなかったのですが惹かれるものがあります。

 チャイコフスキーの6番というのは生で聴くのは初めてですが、テレビ放送などでは何度も聴いています。しかし残念ながら、納得出来るような演奏にまだめぐり合っていませんでした。直前にインバルのCDを図書館から借りて聴き悦に入ったくらいです。

 ホーネックは素晴らしかったです。前半の曲の指揮とは異なり、体を大きく使って表現することが多かったです。もちろん悲愴はそう振ってしかるべき名曲です。しかし、ここでも音は安定して乱れません。今回前から5列目で団員の顔が良く見えたのですがいつもより表情、なかでも目が真剣でした。それが音に表れていたように思います。第三楽章のダイナミックな終わりは引き締まったものでした。そして、最終楽章の最後、心臓の鼓動の間隔が長くなりついには絶命するかのような終わり、そして長い無音。その無音にぞっとしました。結局この無音の説得力はそれまでの楽章の表現に依存しているのだと改めて思いました。

スポンサーサイト
  1. 2006/02/20(月) 21:43:19|
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ワイン会(イタリア中部) | ホーム | 未構築>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://mwzelda.blog22.fc2.com/tb.php/73-fbe2fb96
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

ハチャ

Author:ハチャ
アーティスティックなものが好きな私です。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する