ハチャの深層

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マーラー交響曲第5番 ズービン・メータ(イスラエルフィル)

 NHK音楽祭の模様を先週のNHKの番組で放送していました。ズービン・メータのイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏。私はそれほど好みではないのですが過去にCDも購入していますし、テレビ放送も観ていると記憶しています。
 今回の演目はシューベルトの交響曲第6番、マーラーの交響曲第5番です。テレビ放送を録画していたのをブログを書きながらオーディオに繋げて聴きました。すると素晴らしい演奏が私の手を止めます。まず、シューベルトですが、非常にニュートラルな印象です。ちょっと聴き凡庸にも思えますが明らかに違います。音が生きている。ヴィヴィッドと言うほどではないのですが、生き生きしています。抑揚も抑えられているのに生き生きした感じが表現されているのが不思議です。空気感が違うのです。世界一の弦と言われるイスラエルフィルのハーモニーのなせる技でしょうか。
 マーラーの5番もぱっと聴き普通です。去年聴いたリッカルド・シャイーによるライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団のややテンポの速い5番も素晴らしかったのですが、メータのも素晴らしいです。弦以外ではこの交響曲で目立つ楽器のホルンがうっとりするほど良かったです。特にソロパートを奏でる白髭の演奏者は特筆に値します。さて、この交響曲の聴きどころである第4楽章のアダージョですが、結果泣きました。この楽章で泣いたのはシャイー以来で人生で3度目です。要所要所で聴かせる弦の響きが心に響きます。演奏終了後、聴衆は我慢しきれなかったかのように万雷の拍手。
 NHK音楽祭はネームバリューのある指揮者が必ず来日しますが、これほどの演奏を聴いたのは2008年のテミルカーノフのチャイ5番、サラ・チャンのブルッフのVn協奏曲以来の気がします。私の好みであることもありますが、演奏終了後の観衆の熱狂具合からもそれが裏付けられると思います。
 さてこの日のメータは昔のメータとは明らかに違うと思います。では円熟に達したのでしょうか。確かに、バーンスタインやアバドは晩年に名演が多いです。それもあるでしょう。でもやはり、指揮者も人の子。調子や波があるのではないかと思います。私のお気に入りのミハイル・プレトニョフも波があります。それにしても、メータとこの楽団の関係は53年とのこと。

演奏:NHKホール 2014.10.29
放送:NHK BS 2014.11.16
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  1. 2014/11/22(土) 17:39:28|
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