ハチャの深層

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スペインの庭の夜(ファリャ) ユジャ・ワン

ユジャ・ファリャ
 久し振りのユジャ・ワンです。来日することに気付かずチケットを取り損ね、ヤフオクを狙っていたのですが、高額チケットになり諦めました。しかしながら運良くNHKで放送されたので観ることが出来ました。今では世界中の著名な音楽祭に引っ張りだこのユジャですが、また一段と魅力を増したようです。今回の演目はファリャのスペインの庭の夜、ラヴェルのピアノ協奏曲。
 デュトワによると今回の演目はファリャのスペインの庭の夜を演奏することを最初に決めたとのこと。それだけじゃ、観客もユジャも満足しないだろうからラヴェルも入れたとのことでした。スペインの庭の夜は聴かせどころがない地味な曲であると言うのもその理由の一つの様です。ラヴェルの協奏曲はユジャが14歳の時に日本での音楽コンクールで3位になった時に弾いた曲だそうで、それ以来だそうです。
 さて、ファリャのスペインの庭の夜ですが、やはり地味な曲です。それに引き換えユジャの衣装が大胆。胸の谷間を強調し背中から腰の上あたりまでを露出させた鮮やかな緑のドレス。しかし、衣装ではなく演奏の魅力が勝ってしまう。確かに聴かせどころは特段無いのですが、いつもながらルバートのかけ方は見事です。あと一段と速く弾けるようになったのか早いパッセージでの滑らかさが際立った所が何度かありました。強弱のアクセントの付け方、音の硬軟、立上がり、立下り、とにかくピアノで表現できるあらん限りを出して演奏されました。これでテクニックだけで終われば、直ぐに飽きられるのでしょうが、音の美しさが際立つ遅いフレーズでの表現力も抜群です。タイミングが見事なんですね。これも所謂ルバートです。
 ラヴェルのコンチェルトは色彩豊かな曲です。ユジャは所々透けた黄色い衣装に着替えての登場です。こちらはその曲調に合わせていろんな表現で魅せてくれました。ルバートも多彩でした。結局、速く弾けるからこそ速いフレーズでもルバートがかけられるのだと再認識。ジャズ風の箇所ではジャズっぽく弾いて、ジャズピアニストがやるように口で何かを発していました。こういう入り込み方というのは感心します。それくらい彼女は真剣なのだと言うことが見て取れます。今回、また2つほど新しい弾き方を見せてくれました。この人ほど多様な弾き方をする人を私は知りません。今度は生で。いや今回たまたま見逃しただけです。

演奏:2014.12.17 サントリーホール
放送:2015.03.08 NHK

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  1. 2015/03/10(火) 23:24:32|
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