ハチャの深層

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パガニーニの主題による狂詩曲 ボリス・ベレゾフスキー

 先週録画したBSのクラシック番組でパガニーニの主題による狂詩曲を演っていたのですが、それを先ほど観ました。パリ管弦楽団を佐渡裕が振っていました。実際の演奏は2013年。ソリストはボリス・ベレゾフスキー。実は私が生で一番聴いているピアニストです。これはラフマニノフの曲でかなりの速弾きと高度なテクニックが要求されるので、聴く機会は限られます。私の一番のお気に入りはユジャ・ワン(2009年サントリーホール)のそれです。今回、初めてベレゾフスキーを聴いたのですが、とにかく驚きそして、(受けたので)笑いました。ポップスなどのテンポの良い曲で「裏打ち」、「裏を取る」ことがあります。クラシックではスコアが指定されてるので、「裏」はありえないのですが、裏を取っていると表現するしかない弾き方でした。もちろん、それはテンポ・ルバートなのですが、ほぼ全編で観衆の期待を裏切るように弾いていました。つまり、ここは遅く、強くなど曲の流れから大体自然に決まるものです。それを彼は最後までしなかったのです。それは驚異的です。だって、それをすれば受けるのに、それをしない。しかるに納得できる演奏だったのです。ベレゾフスキーのルバートに慣れてくると「ここはどう弾く?」なんて期待するようになりました。それで、彼はその都度、私の期待、予想を裏切るのです。それは今までの常識では考えられない弾き方です。何故そんな弾き方をする?遊んでいるのか?まあ、きっと半分はそうでしょう。つまり遊び心で。クラシックというのは同じ曲を繰り返しているわけで聴く方も、弾く方も飽きが来ます。個性を出すための手段としてのルバートなのですが、ベレゾフスキーはこれに遊び心を加えた。でも、これは誰でも出来ることではありません。超高速弾きのなせる技です。そう言えば、パリの観客の反応は今一つピンとこない感じだったのは残念でした。 我が家のライブラリー永久保存版入りです。

演奏:2013.06.05 サル・プレイエル(パリ)
放送:2015.07.13 NHK BS

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  1. 2015/07/18(土) 08:20:16|
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