ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

長谷川潔展

長谷川潔


 横浜で銅版画家の長谷川潔展が催されていました。

 横浜生まれの長谷川は27歳でフランスに渡り89歳で没すまで日本に戻ることがなかったので日本での知名度は低いようです。フランスでは造幣局の肖像メダルになったほどです。

 こんなに魅せられた銅版画は初めてでした。銅版画にも幾つかの手法があるようです。エングレーヴィング、ドライポイント、エッチング、アクアチント、メゾチント(フランス語でマニエール・ノワール)。
この中でも長谷川は写真の発達とともに技法が途絶えていたマニエール・ノワール(黒の技法)を復活させ、それを用い独自の世界を表現していました。この手法はハーフトーンを表現しやすい技法であるが最大の特徴は黒の表情である。長谷川の背景色の黒の存在感は大きく、前面に描かれる物語は寡黙ながら雄弁である。

 60歳を越える頃からの作品の緻密さは目を見張るものがありました。いくら近づいて凝視しても手仕事という痕跡が見つからないほどである。人間世界から離れたような童話のような世界の作品には人間とは思えない技が必要と考えていたのでしょうか。いずれにせよ晩年の作品群は大変説得力のあるものばかりでした。圧倒的だが何故か心穏やかになる不思議な長谷川の世界。

圧巻。
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  1. 2006/03/05(日) 20:33:27|
  2. アート
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