ハチャの深層

ハチャ独自の視点で ワイン、食、音楽、アート等を レビュ 。 

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番

 ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番は有名ですが、やはり今表現するならフィギュアスケートの村主章枝が使っていたといえばとおりはいいのでしょう。フィギュアスケートではこの曲は頻繁に使用されます。

 私にとってこの曲との出会いは不思議なものでした。その当時友人Hと良く遊んでいました。遊ぶ時はいつも唐突でした。

「もしもし、今暇?飯作ったのだけど来ない?」
「ああいいよ」
「じゃあ30分で来てね」
「何?ここからそこまで45分かかるよ。知ってるだろ」

 そんな会話をしてすぐさま支度をして出掛けます。ようやくH宅に到着しドアを開けてもらうと音楽が大音量で流れていました。挨拶も無しでリビングへ進むと別の友人とピアノ協奏曲を聴いている最中だと分かりました。いくら音楽を聴いている最中で気を逸らしたくないとはいえ挨拶抜きとは、と思った数秒後でした。第一楽章の最もダイナミックな箇所に入りました。このとき慄然とし立ちすくしたのです。すぐにこの続きを聴きたいと思ったのですが、直ぐにフェードアウトし我々は挨拶をし会食に移ったのです。お酒を飲んでしまえばさっきの協奏曲のことなんて忘れてしまいます。

 結局この曲が何かが分かるのに数年を要しました。特に調べたというわけではなく偶然耳にしてピンと来ただけです。それからほどなくして曲名がラフマニノフのピアノ協奏曲第2番とわかりピアノがアシュケナージのCDを購入したのです。でも、あの時H宅で聴いた演奏とは違うことは直ぐに分かりました。たぶん演奏家が違うのだと。

 それから数年後のことです。友人Aの誕生日のプレゼントにグレン・グールドのゴールドベルグ変奏曲と何故かラフマニノフのピアノコンチェルト第2番のリヒテルの演奏のものを購入したのです。ラッピングするために封を開けたのでついでに両方とも聴きました。するとリヒテルのほうはまさに当時H宅で聴いた演奏そのものだというのが分かったのです。初めて聴いてから随分な年月が経過していました。

 さて、友人Aからプレゼントが届いたと後日電話がありました。

「CD届いたよ、ありがとう。でも驚いた。実は昨日、友達と音楽の話になって、リヒテルのあのCDはやっぱり凄いから買わなきゃねなんて話して2人で納得してたんですよ。そしたらそれが今日届いたってわけ」

ラフマニノフNo2


 やはりこのアルバムにまつわる面白い話というのは世の中には結構あるものなんですね。

 たぶん名曲にはいつも逸話や人々の物語がついてまわるものなのかもしれません。

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  1. 2006/03/07(火) 00:12:33|
  2. 音楽
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